+睡眠障害

寝ぼけ

寝ぼけ

犬や猫などペットを飼っている人は動物が寝ぼける姿を見たことありませんか? 脳が発達したために、大変複雑で高度な眠りの仕方をするようになった生き物の多くに、寝ぼけた状態をみることができます。
また、人間の場合、完全に目覚めずに夢と現実がごっちゃになって不思議な行動を取ることを「寝ぼける」といいますが、子供と大人ではその原理が大きく違っているんです。


子供の寝ぼけ

睡眠時遊行症

小学生くらいまでの子供に多く見られる睡眠障害で、寝ぼけて歩き回ったり座り込んでいたり、起きているかのように話をする事もあります。中には、何か明確な意思を持っているような行動をする場合や何かから逃げようとしている事もあります。
こういった行動は数十秒で再び眠ってしまう場合もあれば、数分間続くこともあります。
原因は、深度の深い眠りの状態から段々と深度の浅い眠りへ移行する時に、上手く覚醒できずに起こるといわれています。そのため、異常行動が現れてもしばらくすると自然に治ります。

夜驚症

恐怖を感じている表情ですごい叫び声を上げて泣き叫び、何かから必死に逃げたり歩き回ったりします。
睡眠時遊行症と同じ原因で同じ年頃に多く見られますが、特に泣いたりさけんだり感情が入り混じって大声を出すのが特徴で周囲の人はとても驚きます。
普段おとなしい子供がこのような行動をすると、何かの病気や精神的な疾患かと不安になりますが、覚えていないことがほとんどですし、記憶が合ったとしても何かに追っかけられた、程度の記憶しかありません。

寝ぼけてしゃべる

子供の寝言は夜驚症や睡眠時遊行症とともに起こる事も多いのですが、覚醒中枢と筋肉抑制機能の切り替えが上手くいかないと眠りの浅い”レム睡眠”の間に夢を見ながらもしゃべります。
子供のほうが浅い眠りの時間も長く、夢の中で沢山の情報を処理しなければなりませんから、寝言ではっきりとしゃべっていてもストレスなどと直結して考える必要はありません。
怖い夢を見ている様子であまりにも辛そうなときは、体を触って軽い刺激を与え怖い夢から冷ましてあげるといいかもしれません。

どうしたらいいの?

夜驚症や睡眠時遊行症は、眠りの深度が深いノンレム睡眠時に怒って叫んだります。そのため、目は開いていても本人は覚えていませんし、明かりをつけるとまぶしいと感じるだけで余計不快感を覚えて泣き出したり暴れたりします。
こういった症状が起きても、問い詰めたりこんなことをしていたと教える必要はありません。本人は覚えていないのですから、余計な不安を与えてしまいます。
数週間から数ヶ月のうちに自然と治まることが多いので、怪我をしないように家具を置かない、マットを敷く、など環境を整える方法が良いでしょう。

大人の寝ぼけ

レム睡眠行動障害

夢を見ている間、通常はそれに伴ってからだが動くことはありません。しかし、夢の内容に合わせて実際に体を動かしたりしゃべったりしてしまうのが大人の寝ぼけと呼ばれる睡眠障害です。
本人は夢を見ているだけなので、声をかけたりゆすったりするとすぐに目覚めて夢だったと気がつきます。
しかし、不安・恐怖を伴う悪夢を見ていることが多いため、実際に何かを壊したり大声で攻撃的な言葉をさけんだりします。そのため、家族や周囲の人の眠りを妨害しますし、ケガを察せ手しまうことがあるため、早めの対処が必要です。

痴呆による異常行動

高齢になると、睡眠のリズムは大きく変わり浅い眠りが多くなり眠る力も低下します。痴呆にかかるとさらにそれが加速して、昼と夜、覚醒時と睡眠時の区別があやふやになりやすいんです。
痴呆が進んでいなくても夜中に起きてうろうろしたり昼間のような行動を取ります。この時、刺激を与えて覚醒させると、意識ははっきりしている場合もあります。
本人も睡眠不足で辛いですし、家族の生活にも支障が出てしまいます。昼間はしっかりと日光に当たるようにしたり、専門医に相談すると良いでしょう。

対処・治療方法

症状が軽度の場合、睡眠環境を整えたり、カウンセリングなどを行い眠りの質を改善することで症状が改善される事もあります。
また、パニック障害などの精神疾患を患っている人や睡眠障害で抑制機能が低下している人は、通常より睡眠にも影響安いため、眠っているとは思えないほどはっきりとした寝言や動き回るといった行動が多く見られます。
症状が進行している場合には、抗てんかん薬や睡眠薬を使った治療も行われます。人によって様々に症状が変化やすいので、きちんと検査を受けて専門家の指導に従いましょう。