+睡眠障害

歯軋り

歯軋り

いびきと並んであまり良くない印象の睡眠中の行動です。
ギリギリギリと不快な音は、周囲の人の眠りを妨げることになるので旅行に行く時も気になります。周囲が不快なだけでなく、歯軋りをしていると体のあちこちに負担がかかり顎体調を崩す原因にもなるんです。
しかも、音が全くしない歯軋りもあって、日本人の半数以上が実は歯ぎしりをしているといわれています。
起きた後、なんだか肩や首がこっているという人は、もしかしたら歯軋りをしているのかも知れませんよ。


メカニズム

原因

眠り始めではなく、いったん深度3〜4の深い睡眠に入った後再び浅い睡眠へ移行する時に起こることが多いことが解っています。
睡眠中は、筋肉を適度に緩めながら顎があいてしまわないように顎を動かす神経とそれを抑制する神経が同時にバランスよく働いています。
しかし、何らかの理由で2つの神経のバランスが崩れ抑制する神経の働きが遅れて歯ぎしりがおこります。
また、日中強いストレスがかかっていると深い眠りから浅い眠りに切り替わる時に脳がストレスから解放されることによって起こるとも言われています。

歯軋りによる影響

歯を強く噛み締めて動かすことで自分の体重の何倍もの圧力が両顎にかかっています。
そのため、顎関節症や歯茎をいためて歯肉炎や歯周病の原因となります。
また、長期間続くと咀嚼筋(そしゃくきん)の肥大がおこり顔面神経痛を引き起こす場合もあります。
また、顎や歯だけでなく、顔・頭の筋肉や首・肩等に大きな負担がかかるため、頭痛や肩コリといった体調不良を起こしているケースも多くあります。

子供の歯軋り

乳歯から永久歯に生え換わる6〜8歳の子供のほとんどが歯軋りをします。しかし、一時的なもので歯が生えそろうころには自然と治ります。
大人の歯軋りはストレスや心理的な要因が関係しているといわれていますが、子供の一時的な歯軋りはあまり心配する必要はありません。
しかし、大きくなっても続く場合や歯が摩耗してしまっている場合には、歯並びが悪くなったり顎関節症になる可能性もあるので歯医者で相談するのがおすすめです。

種類

歯が削られるタイプ

睡眠中にギリギリギチギチと歯をかみしめているような音がするのは、上あごと下あごを強くかみしめた状態で左右に動かしているタイプです。
一般的に知られている”歯ぎしり”はこのタイプであることが多く、前歯に力がかかっている場合と奥歯に力がかかっている場合、全体的に力がかかっている場合があります。
またこのタイプの場合、かなりの力がかかっていることが多いため自覚がなくても歯の上部がこすれているのが他の人からもわかりやすいのが特徴です。

気が付きにくいタイプ

本人にも他人からもあまり気が付かれないのは、上下にカチカチ鳴らすタイプと、上下左右には動かさずに強い力でかみしめるタイプです。
歯の擦り減り方があまり大きくないことが多いので、なかなか気づくことができませんが、カチカチという噛み合わせの音が大きいと周囲の人が気付く場合があります。
また、本、擦り合せることも噛み合わせることもなく、ただ噛み締めているというタイプもあります。この歯ぎしりは、顎や首、肩に大きな負担をかけていますが、専門家でないと気がつくことができません。

治療・対策方法

防止・予防グッズ

歯ぎしり対策グッズとして最も一般的なのはマウスピースですよね。
店頭や通販で購入できるものは、既成の大きさや形になっていますが、シリコンやゴムなどを歯の間に挟んで使うので歯の摩擦を防ぐことができます。
擦り合せるタイプの人には有効的なので、歯医者に行く時間がない場合には市販や通販のマウスピースを利用するのもお勧めです。

治療方法

歯科医や噛み合わせの専門医等では、歯の状態から歯軋りの程度を読み取ることができますが、細かくチェックするために、睡眠中のかみ合わせを検査用のシートなどを使い調べます。
歯軋りのタイプやかみ合わせをチェックしたら、症状に合わせてマウスピースやナイトガード等を作ります。
また、場合によっては歯列矯正を行う場合もあります。