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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群

新幹線の運転士がこの疾患だったことから、一躍有名になった睡眠障害疾患なので、名前くらいは聞いたことがある人も多いはず。
日常生活や社会生活に大きな支障がある疾患にも関わらず、自分ではほとんど気が付くことが無いのですが、いびきや肥満など気をつけるポイントは沢山あります。
思い当たることがあれば、家族に聞いてみましょう! 「いびきうるさい?」「呼吸止まってない?」と。


SAS(睡眠時無呼吸症候)とは

特徴

本人には自覚が無いまま、一回の睡眠中に数十回と呼吸が止まってしまう疾患です。
呼吸が止まったままになると脳からの危険信号が出されるため、一度呼吸が止まっても数十秒で呼吸を再開します。
しかし、呼吸が止まるたびに睡眠は中断され、目が覚めていなくても脳は覚醒した状態になります。これが一晩のうちに数十回も繰り返されるため、本人は気がつかないうちに睡眠不足状態になってしまうのです。
また、眠っている間に起こるので本人が自覚することが難しいのが特徴です。

原因別の3タイプ

呼吸が止まるメカニズムは大きく分けて2つあり、2つが混合したタイプが1つ存在します。

  • 1つ目は最も多い閉塞型と呼ばれるタイプで、睡眠中に緩んだ舌や喉の筋肉により、上気道がふさがれて呼吸ができなくなります。
  • 2つ目は、中枢型と呼ばれるタイプで脳内の呼吸をコントロールしている部分に異常が起きて無呼吸状態になります。
  • 3 つ目は、閉鎖と中枢の混合型で、両方の要因が重なっているタイプです。このタイプの場合、心不全や心臓機能の低下などが起こっている場合もあります。

合併症

睡眠時無呼吸症候群は、自分の気がつかないうちに体に大きな負担を掛けてしまう病気です。
特に心臓への負担は大きく、高血圧・狭心症・心筋梗塞・心不全など重大な疾患を併発してしまっている事も多いんです。これらの合併症が起こっていても、SASの発見が遅れれば負担は大きくなるばかりで症状も深刻な状況へ進行してしまいます。
睡眠時無呼吸症候群に合併症が多いのは、自分だけでは早期発見が難しい事も原因といえます。

症状

いびき

睡眠時無呼吸症候群の症状として最もよく知られているのが、がぁーっと言う大きないびきです。
いびきがあまりにもうるさくて眠れない家族が、いびきの途中で呼吸が止まっているに気付き疾患を発見するというケースが最も多いようです。

肥満

いびきをかく人の多くが肥満体型であることからもわかるように、太り気味の人は脂肪が気道をふさいでしまいやすく、いびきの症状が出やすいんです。
しかし、首やアゴの形によっては肥満体型でなくても首周りの肉付きがほんの少し良くなっただけで呼吸が難しくなるケースもあります。

その他の症状

目が覚めたとき、毎回の口臭や口・喉の渇きを感じる場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと考えられます。
また、日中に強い眠気をたびたび感じたりどうしても居眠りをしてしまう、という人や夜中にトイレへ行く回数が増えたという場合は、一度病院でSASの検査を受けることをお勧めします。

治療・対策方法

家族に確認する

凹凸が少なく首の短い日本人の体型は、欧米人に比べ睡眠時無呼吸症候群になりやすく重症になっているケースが多いといわれています。
適切な治療を行えば重度であっても比較的簡単に状態が改善されるのですが、無自覚のうちに進行していることが多いので、早期発見には家族の協力が欠かせません。
特に寝室が同じ奥さんや旦那さんが、パートナーの寝息やいびきに変化を感じたら、早めに一度専門医を受診してみましょう。

CPAP療法

鼻にマスクを装着し、鼻腔から気道へと勢いよく空気を送り込むことで、ふさがった上気道を開いて呼吸をしやすくします。
この治療を行うためには、睡眠中も必ず鼻呼吸をする必要があります。口が開いていると鼻から送り込んだ空気が全て口から出てしまうからです。
痛みも無く改善効果が高い方法なのですが、鼻炎や鼻づまり、鼻粘膜の疾患がある場合には、始めに耳鼻科治療を行う必要がある場合も有ります。