+睡眠障害

体内時計のしくみ

体内時計

脳が発達している動物ほど、脳を休めるための睡眠時間が不可欠となります。でも、脳が休んでしまっても大丈夫なんでしょうか? しかも、私の辞書に不可能の文字はない。といったとされるナポレオンは平均睡眠時間が3時間だったという有名な話が残っています。
頭をフル回転させていたはずのナポレオンの脳は、たった3時間しか眠らなくてもきちんと休息し情報処理を行うことができたのでしょうか?


体内時計は何個あるのか?

いつもご飯を食べている時間になっておなかがすいてくると、「腹時計が教えてくれる」なんていいますが、これも体内時計のうちの一つですよね。
そこで毎日の生活を振り返ってみると、お腹がすく時間だけでなく、同じような時間に眼が覚めたり眠くなったりしませんか? 実は私たちに関係している時間には、地球の自転・公転による「地球時間」・身体の睡眠や活動時間を1日単位で繰り返す「体時間」・身体の一生を決める「生命時間」など様々な体内時計が存在しているのです。

睡眠時間と活動時間

起きるセロトニン・寝るメラトニン

人間を始めとする哺乳類や鳥類は、脳を発達させ高度な情報処理を行う生物なのでレム睡眠・ノンレム睡眠という2つの眠りを繰り返しています。この2つは、活動している時間と休息する睡眠時間を決めている体内時計の1つです。
朝、外部からの光による刺激によってセロトニンが分泌されると、その14〜16時間後には眠るためのメラトニンが分泌されるようにセットされます。これが活動と睡眠の時間を決め、1日のリズムを刻むための大きな鍵となります。
ですから、朝は決まった時間に起きた方がぐっすり眠れるんですよ。

夜眠くなるのは…

1日の地球時間24時間ですが、住んでいる場所や季節による日照時間の変化にも柔軟に対応できるように人間の体時間は25時間になっています。
そのため、眠る時間が少し遅くなっても朝は決まった時間に起きられたりしますよね。しかし、長期間に渡り寝うる時間が後ろにずれてしまうと、メラトニンとセロトニンのタイマーのずれが大きくなり早い時間に戻したり朝起きるのが辛くなってしまうんです。
そのため、眠りにつく時間が遅くなると、そのまま毎日少しずつ時間が後ろにずれてしまいやすくなっています。

体内時計のメカニズム

遺伝子時計と脳波時計

私たちの人間だけでなく、植物や動物にも体内時計はあります。
生物の遺伝子の中には、特定のリズムを取っている遺伝子が組み込まれていることがわかっています。この遺伝子のおかげで活動と休息のリズムは、日の光が全く届かない部屋でもこの遺伝子によってきちんと分けられています。
また、人によって短い睡眠時間でも毎日活動的に動ける人と睡眠時間が長くないと動けない人がいますよね。これは、睡眠中の脳波の出方やリズムが、その人に必要となる睡眠時間と大きく関係しているからだといわれています。

朝型・夜型・フレキシブル型

人間社会の生活スタイルは、多種多様になっているので夜は活動して日中眠る、という人や、朝早くから活動して日が沈む頃には眠るという人もいます。
朝が苦手、という人や夜になると頭がさえる、と感じている人の中には、自分は夜型だと思っている人が多いようです。
しかし、実際には10人中2人程度が夜型ですが7人程度は、朝・夜の切り替えができるフレキシブル型なんだそうです。ほとんどが、成長とともに体内時計とリズムに合わせて朝夜を切り替えて適応するタイプということです。
ということは、10人中1人しか朝型はいないんですね。