+睡眠障害

眠くなるメカニズム

眠くなるメカニズム

私達は、眠っている間に脳と体を休ませています。
昼間沢山動いた日には夜早く眠くなりますが、たいして動いていなくても夜になれば自然と眠くなります。
どうして眠くなるのでしょうか?


脳を休ませるために働く脳

眠い、と感じるのは、大脳・小脳・視床下部などから分泌されるホルモン物質が、脳と身体をリラックスさせるセロトニンの分泌を促すからです。
しかし始めに分泌されるホルモン物質は、刺激を受けて活動を活発にさせる働きのあるノルアドレナリンという物質なんです。しかも、ノルアドレナリンによって分泌されたセロトニンが、ノルアドレナリンの活動を抑えるメラトニンを分泌させてはじめて脳は眠りに入ります。
脳が休むためには、まず脳自体が眠る準備を一生懸命行わないといけないなんて不思議ですよね。

体内時計タイマーによる眠気

夜眠くなるのは…

人間は昼行性の生物です。これは、遺伝子によって決められているため、私達は日中活動して夜になると休息する、というリズムで生活しています。
朝、目が覚めて、日光の光を浴びることでセロトニンが分泌され、同時に約14時間後には眠気を誘うセロトニンが分泌されるようにセットされます。起きた時点で、私達の体内時計では次に休息する時間がセットされるということなんです。
ですから、休日の昼間ゴロゴロしていても夜になると眠気を感じるのは自然なことなんですよ。

時差ボケで眠くなるのは…

時差ぼけで昼なのに急激に眠気を感じるのは、体内時計がそれまでの生活環境に合わせてセットされているためです。
体内時計のタイマーは、日光を浴びなくても大体25時間サイクルでリズムを取っています。しかし、急に周辺環境の時間が変わってしまうと、眠くなるはずの時間にリセットの役割りをする太陽の光を浴びることになります。
体内時計はタイマーどおりに機能してていいのか、周囲からのリセットの指示を信じていいのか混乱してしまい時差ぼけが起こります。

休息のための眠気

疲れた時に眠くなるのは…

山登りや激しい運動の後に疲れて眠くなるのは、体が休息を必要としている眠りです。
激しい運動をした後は、溜まった疲労物質を排出して壊れた細胞を修復します。成長気には運動によって与えられた刺激と睡眠中の成長ホルモンの働きによって身体の器官が成長します。
また、風邪を引いたときや体調が悪い時に眠くなるのは、体を回復させるのに必要な免疫物質が眠気を誘うようにできているからです。
同じように花粉症の人が眠くなるのは、身体の回復機能が働いて免疫物質が過剰に出ているからなんです。

勉強すると眠くなるのは…

日中活動している間には、無意識のうちに沢山の情報が目や耳などの五感から脳へ流れ込んでいます。入ってきた情報から必要なものを記憶として保管しておくための選別・書き換え作業は、眠っている間に行われるんです。
そのため、一定以上沢山の情報が入ってくると、外部からの情報を遮断してそれまでに入ってきた情報を整理しようとします。
ですから、試験勉強をしていたり難しい本を読んでいたりすると眠くなるのは、脳がオーバーヒートする前に休みたい、情報処理を行いたい、というサインなんです。