+睡眠障害

睡眠の仕組み

睡眠

眠る、という行動は、まだ体温を自分で調節することのできなかった爬虫類が、脳と身体のエネルギーを最小限に抑えて生命活動を維持するために身につけたことから始まったといわれています。
脳を発達させた私たち人間と爬虫類の眠りは大きく違うものに変化しましたが、やっぱり眠らなければ生きていけないんです。


眠るってどういうこと?

生きるために必要な休息

眠りは私たち生物が生きていくために必要な、脳や筋肉の休息、傷の修復し、成長などのための生理的な現象です。そしてこの現象は、脳内の物質やもともと備わっているリズムによって自発的に起こり、必ず覚醒することが原則とされています。
例えば、催眠術や薬物によって眠った様な状態になっても、ジコや病気などで意識がなくなったり昏睡した状態になることも正確には”睡眠”と区別して考えられています。

生きるために必要な休息

脳は体中の各器官と情報のやり取りを行い、記憶を蓄えて必要な時に探し出したり、それぞれの情報を適切に処理したりと常に活動しています。また、体も筋肉や内臓が活動してエネルギーを消費しています。身体も脳も休み泣く動き続けることはできません。ですから、睡眠という休息時間が必要かならず必要になります。
そのため、睡眠時間が取れない状態が長期間続くと精神的に落ち着かなくなって集中力がなくなったり、イライラしたり、免疫力が低下して病気になりやすくなってしまいます。

日照時間と睡眠時間

必要な睡眠時間は?

私たちの体には、太陽の光を浴びてから14〜16時間経過すると自然と眠くなるリズムが備わっています。1日24時間のうち活動時間16時間を引いて計算すると8時間になります。そのため、1日の睡眠時間は8時間の睡眠が必要だといわれることが多いのですが、必要な睡眠時間はその人の年齢や生活習慣、脳波のリズム、季節などの条件で常に変ってくるんです。

夏と冬の睡眠時間

春眠暁を覚えず、ということわざがありますが、冬に布団からなかなか出られなかったり春はいつでも眠い、と感じたことはありませんか?また、夏になると暑いのに睡眠時間が短くても元気に活動できる、と感じることはありませんか?これは、必要な長さが日照時間と深い関係があるからなんです。
日本では一番日照時間の長い夏至の頃は、冬至の頃に比べると30分〜数時間短い睡眠時間でも辛くありません。冬眠しない人間にも、夏の時間と冬の時間のサイクルが分かれているんですね。

睡眠と脳の関係

脳の構造

私たちの脳は一番大きな「大脳」次に大きな「小脳」、「脳幹」「間脳」「視床下部」「脳下垂体」などに別けることができます。
その中でも、筋肉を動かしたり姿勢のバランスなどの調整を行っているのは小脳で、五感からの様々な情報を処理したり考えるのは大脳の役目です。この2つは眠りによる休息が必要な部分です。
また、中心に近い部分にある脳幹・間脳では、呼吸や血液循環、消化器官の調整を行っている部分なので眠っている間もほとんど休むことはありません。

眠ると目を閉じるのはなぜ?

私たちは眠る時、当たり前のように目をつぶっていますが、これは脳を休めるための大切な行動です。
眼から脳へ伝わる情報量はとても多いんです。そのため、眼を開けたままだと外部から入ってくる大量の情報を脳が処理しなければいけなくなってしまいます。そのため、睡眠中は眼を閉じているんです。
また、脳は視覚からの情報を遮断すると休もうとします。そのため「まぶたを閉じる」=「眠る」という判断をするんです。ですから、眠くなくてもまぶたを閉じると知らないうちに眠ってしまうんですね。